ARENA TOUR MMXX

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2020年1月9日(木) 大阪城ホール
Text by TAE OHMAE
Photo by TOSHIKAZU OGURUMA,HIROAKI ISHIKAWA

「大阪でラルクを結成して、まもなく29年になりますね。人生の半分以上をラルク アン シエルとしてやってるわけで。大阪に来ると、やっぱ感慨深いものがありますね」と語ったhyde。バンドが産声を上げた聖地 大阪4Daysで幕開けた、8年ぶりのツアー“L'Arc~en~Ciel 「ARENA TOUR MMXX」”。

「お正月から4人集まっております。どうですか、みなさん? これはもう、イキナリ奇跡が始まってます」と、hydeが語りかけた初日の1月9日。30周年を目前に控えるベテラン バンドだが、新しいことに挑戦し、ファンを楽しませ、自らも楽しもうとする心意気が至るところに溢れていた。


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始まったばかりのツアーのため、詳しく明かすことは控えるが、セットリストはとにかく驚きの連続。ライヴの盛りあがりには欠かせない「Driver's High」は、構成上思わぬ位置に置かれることで、起爆力を増幅させていた。
「以前ファン投票したときにすごく順位が高かったんでね」というhydeの前振りから某曲を披露したほか、「今回(ファン投票上位曲を)“全部やってしまおう”っていう感じで。そういう勢いでやってます」とも語り、ファンの願いを叶えようとするバンドの姿勢が伝わってきた。


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そしてどんな初期曲もノスタルジーに終わることなく、なかには“今こそが完成形なのでないか?”と思わされる楽曲も。hydeは「こうやって演奏してても、まだまだ進化するなあって思いながらね」と手応えを語ったが、メンバー各自のスキルが増し、その集合体としてのラルク アン シエルが次のフェーズへと突入した印象を受けた。


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例えば、「X X X」は匂いたつような色香が圧巻。
yukihiroの刻むストイックなビートがスリルを高め、曲の持つ妖しい背徳感を浮き彫りにしていく。hydeの歌唱は艶やかではあるものの、アンドロジナス的というよりは雄々しさが今回は勝っていたのが印象的。ラスト、手を鋭くふり払うような投げキッスは野性味を帯びていた。

爽やかなメロディラインが4半世紀近く経った今も朽ちることのない「Lies and Truth」では、tetsuyaとkenがどちらから合わせるともなくリズムに乗ってジャンプしながらプレイ。こうした呼吸の合ったシンプルなバンド感が心地よかったのも、今回のライヴの特徴だと感じる。


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またMCでは、hydeに一発ギャグを求められたkenがtetsuyaに振り、「うわ~無茶振りきた~!」とtetsuyaが答えてマイクが行きかう場面や、寡黙なyukihiroがドラムを鳴らして“しゃべる”アクションにkenが突っこむひと幕も。“アリーナ ツアーとかけて、その心は?”をお題にした大喜利大会のようなワイワイとしたやり取りも楽しく、会場を盛りあげた。

楽曲披露中もMC時も笑顔が多く、ライヴを楽しんでいるメンバーの様子が伝わってきた初日公演。その空気感は、これからどんどんライヴが進化していくことを期待させる、幸福な予感なのだった。


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