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9.22(火/休)

初日同様、好天に恵まれ、乾いた空気に砂ぼこりが舞った9月22日の夢洲。日差しが強く肌を射るように感じられ、異国の砂漠に迷いこんだかのような不思議な感覚にとらわれた。オープニングのアニメーションは、メンバーがギャングを倒す戦法が初日とは異なる、という凝りよう。高まる期待感のなか、大歓声に包まれながら、客席を貫く長大な花道をリムジンが進む。メンバーはラル札が舞うなかファンに手を振り、ステージへと向かっていく。「SEVENTH HEAVEN」で幕を開けると、スロット台ふうに4分割されたスクリーンにメンバーの姿が映しだされ、どよめく観客たち。エンジン音のあと、「Are you ready, YUMESHIMA?」とhydeが問いかけて、早々に「Driver's High」を放ち、その熱をこれでもかと高めていく。MCで「金で買えるのは?」(hyde)と問いかけると、観客が「ほとんど!」と答え、初日のやりとりが早くも反映されていることに、ファンとの密接な関係を垣間見る思いがした。
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ホイッスルが吹きならされ、観客と声を合わせた「Blurry Eyes」、極彩色のオイルアートのような映像と共に披露し、最後にはhydeが客席にハーモニカを投げこんだ「flower」と、一陣の風のような2曲を清々しく畳みかけたあと、どこか物悲しく、時空を歪ませるような魔力を宿す「and She Said」へ。ステージでは道化師たちが奇妙な動きを見せ、2分割され鏡面を成すスクリーンに映ったメンバーの姿には、舞いあがるコインやトランプの柄がオーバーラップし、異郷に迷いこんだような錯覚を起こさせた。「ROUTE 666」では、tetsuyaの強靭なベースプレイからkenのギターソロへと繋がる場面に思わず鳥肌が立つ。曲が終わりきるのを待たず、観客は熱烈な拍手を送っていた。
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小気味よいギター カッティングが野外の空気に映えた「HEAVEN'S DRIVE」のあと、4人はリムジンでサブステージへ。手を振ったり目を合わせて微笑んだり、思い思いのスタイルで観客との交流を図りながらの移動である。ボンネットに腰かけたkenが心地よいアルペジオをつま弾くと、「ただいま、大阪!」(hyde)「おかえり!」(観客)というやりとりによって、地元ならではの空気感が広がっていく。通常のライヴ会場とは違い、交通の便が良いとは言えないこの場所に遥々集まったファンに、「よく来たね。筋金入りのドL'がいるんでしょ?」とhydeは語りかけ、「夕暮れが似合う曲を聴いてもらおうかな」と、「Wind of Gold」を歌った。kenが奏でるクラシック ギター調の音色、tetsuyaが指弾きでくり出す柔らかいベースのタッチ、腹に響くyukihiroのバスドラのキック、郷愁を帯びたhydeの歌声……それらすべてが、視界を遮るもののない美しい空にすっと溶けこんでいった。さらに、「もうちょっとノリのいいやつをぶちかましたいと思います。踊ってください」(hyde)との言葉から「It's the end」を披露。思いがけない選曲で観客を大いに驚かせ、沸かせる。「ああ、楽しいな~!」とhydeは何度もくり返すと、初日以上にこなれた“オウム使い”を見せ(「こいつめっちゃ便利!(笑)」とオウムに感謝していた)、メンバーを巻きこみながら、ふたつの声色を使いわけた一人二役のユーモラスなMCを展開。「MY HEART DRAWS A DREAM」で5万人が声を合わせ、かけ合いも盛りこみながら想いを重ねあわせていく。その間も空は刻々と色を変え、ますます濃厚な夕焼けに染まり、夜へと向かっていった。
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道化師を引きつれたメンバーは、ラル札、L'ArCHIPを投げながら花道を歩いてメイン ステージ方向へ。道化師の先導で観客がウェーブを起こし待機した末、鋭い破裂音に続くyukihiroによる英語の煽りで「trick」がスタート。4人全員がギターを奏でつつ、tetsuya、yukihiro、ken、hydeの順にヴォーカル リレーしていく。「REVELATION」ではセンターにyukihiro、その左右でtetsuya、kenがパーカッションをうち鳴らし、hydeは道化師を引きつれ花道をねり歩き、ピエロが担ぐ輿でメイン ステージへと運ばれていく。そのダイナミック極まりないアレンジ、演出には度肝を抜かれた。
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無数のレーザーが会場を射るなか、クールでありながら心身を強烈に揺さぶるエレクトリック ビートで圧倒した「CHASE」、夜のとばりが降りた漆黒に似合う、艶っぽい歌声と音色があまりに官能的だった「X X X」と、“大人の男”ならではの楽曲群を投下。対比的に、ピュアなコーラスの聖なる響きですべてを浄化する「TRUST」を放つと、待望の新曲「Wings Flap」へ。初日で初披露を経ているものの、「覚えて来た人はいっしょに歌ってね!」とhydeは声をかけていた。ファルセットを随所に織りこんだメロディアスなダンス チューンで、“きらい きらい きらい”というリフレインが耳に残る、愛すべき曲がまた新たに誕生したことがうれしい。そのポップなテイストにどこか通じる部分がある「Lies and Truth」を次に繋げ、「Link」が始まると、その明るさのなかにも、いよいよライヴは終盤へと向かう気配を漂わせはじめた。手拍子とジャンプを一心にくり返し、“今”というときを味わっている観客たち。hydeは「まだまだ行くからね!」と煽り、「HONEY」を放った。tetsuyaがベースを激しく乱れ弾き、全国各地でライヴ ビューイングという形で参加しているファンに向け、「映画館もおげ~んき?」と声をかけたあと、「STAY AWAY」へと雪崩れ込む。「READY STEADY GO」では色とりどりのテープが噴出して煌めき、会場のボルテージはこれ以上ないほどに上昇した。hydeは夢洲の開発に触れ、「このあとどうなっていくんですかね?」と遠くを見やりながら、「こんな建造物があって、ライヴが行われたなんて夢みたいな感じになると思うんですけど。ひょっとするとまったく同じやつ、L'ArCASINO(という建物)が出来あがっているかも。そうしたらまた会いたいね」と未来に想いを託した。最後の曲は「Pieces」。夜闇に沈んでいた客席が明るく照らされ、私の“かけらよ”と呼びかける歌詞を、“すべてよ”と替えて届けられたこの歌は、ファンへの贈り物だと思えてならなかった。花火が打ち上げられたあと、「ありがとう、また会おうぜ!」とhydeは約束の言葉を残し、メンバーもそれぞれの仕方で観客にあいさつをして、順に姿を消していく。「ありがとう、まったね~! 気いつけて帰ってな!」と深いお辞儀をし、tetsuyaが最後にステージを去った。空の色をも味方につけて自然と完全に融和した演出、豪華絢爛のステージング、コアファンをも唸らせる特別なセットリスト、そして何より、ファンへの慈しみ、深い愛に満ちた2日間だった。
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Text by TAE OHMAE

    SETLIST

  • 01.SEVENTH HEAVEN
  • 02.Driver's High
  • 03.Pretty girl
  • 04.Blurry Eyes
  • 05.flower
  • 06.and She Said
  • 07.ROUTE 666
  • 08.HEAVEN'S DRIVE
  • 09.Wind of Gold
  • 10.It's the end
  • 11.MY HEART DRAWS A DREAM
  • 12.trick
  • 13.REVELATION
  • 14.CHASE
  • 15.X X X
  • 16.TRUST
  • 17.Wings Flap
  • 18.Lies and Truth
  • 19.Link
  • 20.HONEY
  • 21.STAY AWAY
  • 22.READY STEADY GO
  • 23.Pieces

Photo by
CHIE KATO, HIDEAKI IMAMOTO,
KAZUKO TANAKA, TOSHIKAZU OGURUMA,
YUKI KAWAMOTO

LIVE REPORT 9.21